パソコンの動作が重くなってきた、Windowsの操作に飽きてきた、あるいは「もっと自由なPC環境を使ってみたい」――そんな方におすすめしたいのが Linux Mint(リナックス・ミント) です。
私自身いくつかのLinuxディストリビューション(OSの種類)を試してきましたが、「とにかく使いやすい」「セットアップが簡単」「見た目がWindowsっぽくて親しみやすい」という理由で、最終的にLinux Mintに落ち着きました。
今回は「なぜLinux Mintなのか?」という点を中心に、その魅力をご紹介します。
Linux MintってどんなOS?
Linux Mintは、Ubuntuをベースにしたデスクトップ向けLinuxディストリビューションです。Ubuntu自体も使いやすいことで有名ですが、Mintはそこからさらに一歩進んで、初心者に優しい工夫が多く施されています。

Linux Mintをおすすめする理由
1. 見た目がWindowsに近く、直感的に使える
標準デスクトップ環境「Cinnamon(シナモン)」は、Windows 7〜10に似た操作感。スタートメニューやタスクバーもあるので、初めてでも迷いにくいです。
2. Ubuntuより軽快に動作する
Ubuntuは人気がありますが、最近はSnapパッケージ導入や起動の重さがネックになることも。Linux Mintはそれを避けて、より軽快な操作感を提供しています。
3. 必要なソフトが最初から揃っている
Firefox、LibreOffice、メディアプレイヤーなど、インストール直後から使えるソフトが充実。設定も簡単で、日本語環境への対応も比較的スムーズです。
4. Snapではなく、従来型のパッケージ中心
Mintは.deb形式のパッケージを採用し、不要なサービスを排除。従来のLinuxユーザーにも安心な構成になっています。
古いPCでも安心!DVD活用にも強い
古いPCにはDVDドライブが標準搭載されていることが多く、Linux Mintを含む多くのディストリビューションでは、ISOファイルをDVDに焼いてインストールすることが可能です。
さらにMintではVLCメディアプレイヤーなどを使って、DVD映画の再生も簡単。「DVDで映画を観たい」という方にとっても、Linuxは十分な選択肢になります。
「古いPCをDVDプレイヤーとして活用する」――そんな使い方も面白いですね。
他のディストリとどう違う?
ディストリ名 | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
Linux Mint | 軽くてWindowsライク、初心者に最適 | 初心者〜中級者 |
Ubuntu | 利用者が多く、情報が豊富 | 自力で調べて使える人 |
Zorin OS | 見た目がさらにWindows的でおしゃれ | デザイン重視派 |
MX Linux | とても軽量で安定性が高い | 古いPCを活かしたい人 |
まとめ:Linux Mintは「ちょうどいい」選択
「Linuxって難しそう…」と思っている方でも、Linux Mintなら直感的で軽快、そして必要な機能もそろっているため、最初の一歩にぴったりです。
次回は、実際にLinux Mintを試すための「起動用USBメモリの作り方」を詳しく紹介します。ぜひお楽しみに!
※この記事はシリーズの第1回です。今後、インストール方法、日本語入力の設定、Chromeの導入なども順を追ってご紹介します。
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