― 自分で手軽に体調管理したい人へ ―
「体調を手軽にチェックできる方法ってないかな?」
そんな風に思ったことはありませんか?
実は、毎日自分の“舌”をチェックするだけで、体の内側の状態を知ることができるんです。
私がそれを知ったきっかけは、ある日ふと鏡で舌を見たとき、まだら模様になっていて「もしかして病気?」と心配になったことでした。
調べていくうちに漢方の「舌診(ぜっしん)」という診察法に出会い、詳しく知りたくなって手に取ったのがこちらの本です。
やさしい漢方の本・舌診入門(平地治美 著)
舌は体の状態を映す「鏡」
漢方では、舌は体の内側の状態を映し出す重要なパーツとされています。
この本では「舌苔(ぜったい)」と「舌身(ぜっしん)」の2つを観察することからスタートします。
● 舌苔(ぜったい)とは?
舌の表面にある白っぽい“苔”のような部分のこと。
健康なときは薄く白いですが、体調によって厚くなったり、黄色っぽくなったり黒ずんだりします。
● 舌身(ぜっしん)とは?
舌そのものの色や形のこと。
・ピンク色: 健康的な状態
・赤っぽい: 熱がこもっている
・青白い: 冷えや虚弱のサイン
本書の目玉:2ステップでできる舌診チャート
最初に紹介されている「舌診チャート」は、たった2ステップで自分の体調タイプがわかる優れもの。
私の場合、右奥の舌苔が剥がれていて、舌の色はやや赤みがかっていたため、「E2タイプ」でした。
Eタイプの診断: 「体力がかなり低下している状態」
E2タイプのアドバイス: 「体の水分が不足しているので、玄米クリームなどで少しずつ潤いを補いましょう」
ちなみに、「地図のようにまだら模様になっている舌」は「地図舌」と呼ばれ、水や血が不足している状態を表すそうです。
舌を見るベストタイミングは「朝一番」
舌をチェックするのに最も適しているのは、朝、顔を洗う前・歯磨きの前。
このタイミングが、最も“自然な舌の状態”を見られるそうです。
舌の形にも注目!
舌の縁に歯の跡がついている場合は、水分が多すぎてむくんでいるサイン。
逆に、舌にヒビが入っているようなら、水分不足の可能性があります。
その他の内容も充実!
- 舌の体操: 表情筋を鍛えて、ほうれい線ケアや小顔効果にも!
- 陰陽五行説の入門解説: 漢方の世界観に触れられる
実際にやってみて感じたこと
この本を読んでから、私は毎朝、鏡で舌をチェックするのが習慣になりました。
日々の変化が意外とあり、ちょっとした体の変化にも気づけるようになったのが面白いところ。
例えば、スパイスの効いた辛い料理を続けて食べた時、舌苔が急にまだらになっていたことも。
やはり「過ぎたるは及ばざるがごとし」なんですね。
まとめ:舌診を生活に取り入れてみませんか?
鏡さえあれば、すぐにできるセルフチェック。
しかもスマホで自撮りしておけば、変化の記録も簡単にできます。
漢方初心者の方でもわかりやすく学べる『やさしい漢方の本・舌診入門』は、まさに“はじめの一冊”にぴったりです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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