◆ こんなことで悩んでいませんか?
- 子どもにどう声をかければやる気を出してくれるのかわからない
- 一生懸命やっているのに、子どもや部下とのコミュニケーションがうまくいかない
- 自分の性格の「短所」が足を引っ張っている気がしてつらい
- もっと自分らしく生きたいのに、なぜかうまくいかない
私自身、こうした悩みを抱えたまま、日々過ごしていました。
そんな時に出会ったのが、坪田信貴さんの著書『人間は9タイプ ― 子どもとあなたの伸ばし方説明書』です。
この本は、映画化もされた話題作『ビリギャル』の著者であり、名古屋の学習塾で多くの生徒の人生を変えてきた坪田先生による、“人を伸ばすための関わり方”をまとめた一冊です。
◆ 人は9つの性格タイプに分けられる?
本書では、性格を大きく9つのタイプに分類し、それぞれに合った声かけや接し方をすることで、本人の可能性を引き出す方法が紹介されています。
たとえば、同じ「勉強しなさい」の一言でも、相手が「職人タイプ」なのか「平和主義者タイプ」なのかで、届き方や反応がまるで違う――そんな具体例がたくさん紹介されています。
実際に『ビリギャル』のモデルとなった女子高生は「楽天家タイプ」。坪田先生は、彼女の性格に寄り添い、励まし方を工夫することで、偏差値30台から慶応大学合格まで導いたそうです。
◆ 自分を知ると、他人にも優しくなれる
本を読んでいると、坪田先生が本気で「人を信じて伸ばそう」としているのが伝わってきます。教育というより「人との向き合い方」の本に近いかもしれません。
私も巻末の「90問の性格診断」にチャレンジしてみました。結果は「研究者タイプ」。
読み進めるうちに、「なんで自分はこんなに慎重なんだろう」「行動が遅いのはダメなことなのか?」と悩んでいた部分が、「研究者タイプの特徴」としてちゃんと説明されていて、驚きと安心感を覚えました。
「これは性格的な傾向なんだから、しょうがないよね」と、自分を少し許せた気がしたのです。
すると不思議なことに、今まで気になっていた他人の行動も「その人のタイプなんだ」と思えるようになり、イライラすることが減ってきました。
欠点を直すよりも、長所を見つけて伸ばしていく――この視点が、いまの自分にとって本当に大切なんだと感じさせられました。
◆ 誰かを理解したいすべての人へ
『人間は9タイプ』は、子育て中の方はもちろん、教育関係者、マネジメントに悩む上司、そして何より「自分自身を理解したい」と感じているすべての人に読んでほしい一冊です。
自分を知ることで、他人との関わり方も変わる。
相手を知ることで、伝え方や寄り添い方も変わる。
そうして、人はもっと自然に、もっと前向きに変わっていけるのだと、この本が教えてくれました。
気になる方は、ぜひ手に取ってみてください。
90問の診断をやってみるだけでも、きっと発見がありますよ。
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