人とのコミュニケーションが苦手だと感じていた私が、「アサーティブコミュニケーション」という考え方に出会ってから、少しずつ人間関係が楽になってきました。自分の意見を言うことに罪悪感があった私が、どうやってその壁を乗り越えたのかをお話しします。
自分の気持ちを伝えるのが苦手だった理由
私は長い間、「相手に不快な思いをさせたくない」という気持ちから、自分の意見や感情を飲み込んでしまうことが多くありました。たとえば、頼まれごとを断れなかったり、言いたいことがあっても笑ってごまかしてしまったり。結果的に、我慢ばかりが積み重なり、ストレスになっていたのです。
アサーティブコミュニケーションとの出会い
数年前、特定非営利活動法人アサーティブジャパンが主催するセミナーに参加しました。ここで初めて「アサーティブ」という考え方に触れました。
アサーティブとは、「自分も相手も大切にする伝え方」のこと。攻撃的でもなく、受け身でもない、自分の気持ちを率直に、そして誠実に伝える方法です。
セミナーでは、日常の場面での具体的な伝え方や、相手の反応に左右されない自己表現のヒントを学びました。今でも印象に残っている大切な経験です。
実践して感じた変化
アサーティブな伝え方を意識するようになってから、「NO」と言うことに少しずつ罪悪感が減っていきました。たとえば、「今はちょっと余裕がないから、今回は引き受けられない」と自分の立場を伝えることができたとき、意外にも相手は理解してくれたのです。
こうした小さな成功体験の積み重ねで、対人関係のストレスが大きく減りました。
「自分の気持ちを大切にする」ことの大切さ
アサーティブであるということは、わがままになることではありません。自分の気持ちに嘘をつかず、相手にも配慮を持って接する姿勢です。そうすることで、より信頼関係が築きやすくなり、結果的にお互いが気持ちよく関われるようになりました。
おすすめの一冊
もっとアサーティブについて学びたい方には、以下の本をおすすめします。
『自分も相手も尊重し、心理的安全性を高める アサーティブ・コミュニケーション(これからの教養シリーズ)』
シンプルな言葉でまとめられていて、初心者でも読みやすく、すぐに日常で実践できるヒントがたくさん詰まっています。
まとめ
人間関係の悩みの多くは、伝え方にヒントがあるのかもしれません。私のように、「自分の気持ちを伝えるのが苦手」という方にこそ、アサーティブコミュニケーションはおすすめです。少しの意識で、心が軽くなる実感を得られるかもしれません。
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