AIがもたらす“人間とは何か”の問い|私の好きなSF映画3選+おすすめドラマ

お金のあまりかからない趣味
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映画は、サブスクさえあればお金をかけずに楽しめる最高の趣味のひとつ。今回はその中でも、深く考えさせられるSF映画をご紹介します。

SF映画というと「宇宙船」「未来の技術」「ロボット」などを想像するかもしれません。でも、私が特に惹かれるのは、人間とAI(人工知能)との関係を描いた作品です。
どの作品も、「心とは?」「現実とは?」「人間とは?」といった問いを投げかけてきて、観終わったあとにじんわり考え込んでしまいます。

今回は、私が特に好きなSF映画3本と、最後におすすめの海外ドラマ1本をご紹介します。

マトリックス(1999)

「もしかしたら、この世界は現実じゃないのかもしれない」――そんな感覚に陥る衝撃の作品です。人間たちはAIによって仮想現実に閉じ込められており、実は“眠ったまま”生きているという設定。

映像も革新的で、スローモーションを使ったアクションや緑がかった色彩など、独特のスタイルが印象的。キアヌ・リーブスとキャリー=アン・モスのクールな美男美女コンビ、ローレンス・フィッシュバーンの渋さもたまりません。

仮想現実や自由意志について考えさせられる、まさに“脳を揺さぶられるSF”です。

2001年宇宙の旅(1968)

スタンリー・キューブリック監督の名作。宇宙の果てまで続くような静寂と映像美、そしてクラシック音楽との融合がとにかく美しい。とくに《美しく青きドナウ》に合わせて宇宙船がゆっくり回転するシーンは、観ていて本当に気持ちがいいんです。

登場するAI「HAL 9000」は、命令に従うだけの機械のはずが、人間と同じように矛盾に苦しみ、判断に迷い、最終的に暴走します。でも実は、2つの矛盾するミッションを同時に与えられていたために葛藤したという描写があり、ただの“悪役”とは思えない一面も。私はちょっとHALに肩入れしてしまいます。

静かだけれど、観れば観るほど深い。そんな作品です。

her/世界でひとつの彼女(2013)

音声AIと人間の恋愛を描く、しっとりとした近未来ドラマです。主人公は、心に傷を負った孤独な男性。ある日出会ったAI“サマンサ”と少しずつ心を通わせ、次第に本気で恋をしていきます。

声だけの存在に、どこまで人は本気で向き合えるのか?
そして、愛とは何か?心とは何か?
そんな問いが静かに、でも深く胸に迫ってきます。

しかもこの映画、ただの“未来の空想”ではなく、「まさに今起こりつつあること」とも思えるのが怖いところ。生成AIが発展し、音声アシスタントや仮想人格との対話が日常化しつつある今、この映画はもうファンタジーではなくなりつつあるのかもしれません。

おまけ:ドラマ『パーソン・オブ・インタレスト』もおすすめ

映画ではありませんが、AIテーマでもうひとつおすすめしたいのが海外ドラマ『パーソン・オブ・インタレスト』。
政府が極秘に開発したAI「マシン」が、テロを未然に防ぐために“危険人物”を特定し、主人公たちがその情報を元に動くというストーリーです。

このドラマがすごいのは、「AIによる監視」が“善”か“悪”かを一概に断じず、視聴者に問いかけてくるところ。高度なAIが存在したとき、人間の自由やプライバシーはどうなるのか――。リアルな問題として考えさせられます。

アクションや人間ドラマとしても完成度が高く、SF映画好きならきっと楽しめるはず。

おわりに|AIを通して、人間を見つめ直す

今回ご紹介した映画やドラマは、どれも「未来を描いた作品」でありながら、「今」を生きる私たちの問題と直結しています。
AIとの関係を通じて、人間の存在・心・現実が揺さぶられる――そんな作品に出会えるのがSFの醍醐味です。

SF初心者の方も、ぜひ1本観てみてください。きっと世界の見え方が少し変わるはずです。

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