精神的なことを深く学びたいと思っていた頃、斎藤一人さんの「精神的な学びならこの人の本がいいよ」という言葉から、小林正観さんの存在を知りました。そこから著書を手に取り、講演会にも足を運ぶようになり、私の中で価値観が少しずつ変わっていきました。
小林正観さんって、どんな人?
小林正観さんは、「ありがとうの奇跡」や「そわかの法則」など、多くの人に親しまれる本を世に送り出してきた著述家・講演家です。全国からの依頼を受けて年間300回近く講演をこなすという、とてつもない活動をしていた方でもあります。
…と書くと、少し堅い印象を持つかもしれませんが、実際はとてもユーモアのある人でした。講演会の冒頭で「小林正観ってどんな人?って聞かれたら、“なで肩です”って答えてます(笑)」なんてギャグを飛ばして、会場を和ませていたのがとても印象的です。
確かに、実際に見ると痩せていて、たしかになで肩。その姿と淡々と語るユーモアが絶妙で、思わず笑ってしまいました。
講演会は“予定通り”じゃない
講演会には一応タイトルが決まってはいるものの、実際には1時間半ほどはテーマとまったく関係ない話が続きます。ダジャレを交えながら、笑いを誘いつつ、いつの間にか「本質的な話」に導かれている――そんな不思議な構成でした。
そして忘れられないのが、携帯電話に関する話です。普通の講演会なら、開始前に「携帯電話の電源をお切りください」というアナウンスが入りますが、小林正観さんの講演会にはそれがありません。
なぜなら、「重要な話をするときに限って、誰かの携帯が鳴る」ことが多いから。そして、それが起こると「今日は自分がその話をしなくてもいいんだ」と受け入れて、さらっと話題を変える。コントロールしようとせず、流れに任せるその姿勢がとても印象的でした。
「そわかの法則」とは?
んな小林正観さんが提唱していたのが、「そわかの法則」です。
これは、「掃除(そ)・笑い(わ)・感謝(か)」の3つを日常の中で実践することで、人生が整っていくというシンプルな法則です。
- 掃除(そ):身の回りを整えることで、心が整う。
- 笑い(わ):笑うというのは、現状を受け入れること。「ま、いいか」と笑って流せる心が、運を呼び込む。
- 感謝(か):ありがとうを口にすることで、見える世界が変わる。不平不満を手放し、感謝の視点で生きること。
一見、精神論のように思えるかもしれませんが、実際にやってみると「確かに…」と思えるような変化が起こります。小林正観さんは、そうした“世の中の不思議な法則”を集めては実践し、それを誰でもわかる言葉で伝えてくれる方でした。
ちょっとした余談:「33」のご縁
ここで少し余談ですが、数秘術という占いの中に「33」というマスターナンバーがあります。これは“宇宙人的”な感性を持つと言われる、ちょっと不思議な数字。
実は、小林正観さんも、斎藤一人さんも、そして私自身も、33なんです(笑)。こういった共通点に気づいたとき、どこかで不思議な“ご縁”を感じました。
おわりに:本を通じて、今でも出会える
小林正観さんは2011年に亡くなられました。もう講演会で直接お話を聞くことはできませんが、今でも多くの本が書店に並んでいます。またYouTubeで講演会の話を聴くことができます。
その語り口は、本の中でも変わらずユーモアがあり、優しさにあふれています。まるでそっと隣で話しかけてくれているような感覚になることもあります。
もし今、少しでも人生に疲れていたり、心を整えたいと思っていたりするなら、「掃除・笑い・感謝」を意識することから始めてみてはいかがでしょうか。小林正観さんの教えは、今も私たちの暮らしの中で、静かに力を与えてくれます。
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