話せる位牌  未来の供養のかたちって、こういうことかもしれない

ひとりごと
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ある日ふと、こんなことを考えました。
「もし、大切な人ともう一度だけ話せたら、私は何を話すだろう?」

きっと、「ありがとう」と「ごめんね」と「会いたいなあ」が
ぐちゃぐちゃに混ざって出てくるんじゃないかと思います。

人は、亡くなった人のことを忘れたくない。
でも日々の暮らしの中で、少しずつ思い出が遠くなっていく。
そんなとき、そっと話せる相手がいたらいいなと思ったんです。


仏壇って、そもそも“話しかける場所”だった

昔ながらの仏壇には、毎朝お水を供えて、手を合わせて、
「今日も行ってきます」って声をかける文化がありました。
それは信仰というよりも、「そこにいてくれる感じ」を大切にする、
とてもあたたかな習慣だったんじゃないかと思います。

でも、最近では仏壇を置かない家も増えました。
「お寺さんとのつきあいが難しい」「宗教にあまり興味がない」
そんな声もよく聞きます。

それでも、誰かのことを大切に想う気持ちって、
時代が変わっても、やっぱり残り続けているんですよね。


じゃあ、“話せる位牌”があったらどうだろう?

たとえば、
故人の声や話し方をAIで再現して、
「おはよう」と声をかけたら「おはよう、元気かい?」と返してくれる。

そんな“話せる位牌”があったら、
人はもっと自然に、心の中にある思い出とつながれる気がしました。

しかも、そこには見守りの機能もある。
高齢のご家族がその位牌と話していなかったら、
「今日は静かみたい」と通知が届く。

ただの機械じゃなくて、
大切な人の面影を宿した“心のパートナー”としての位牌です。


宗教じゃなくてもいい。「心のよりどころ」が欲しいだけ

わたし自身、仏教に強いこだわりがあるわけじゃありません。
だけど、家族の写真を飾ったり、誕生日に思い出話をしたりするのは、
ちいさな“供養”のひとつだと思っています。

供養って、もしかしたら――
「その人のことを忘れないでいること」。
そんな、ささやかだけど深い行いなのかもしれません。

スマートスピーカーやデジタルデバイスと連携できれば、
暮らしの中に自然に溶け込んで、
「ちょっと話しかけてみようかな」と思える存在になれる。

声をかければ、あの人が返事をしてくれる。
それだけで、心が少しあたたかくなる気がしませんか?


最後に、あなたに問いかけたいこと

もし、あなたの大切な人が亡くなったとき、
その人の声や言葉が、あなたのそばにずっと残るとしたら。
あなたはそれを「ありがたい」と思いますか?
それとも、「もう静かにしてほしい」と感じるでしょうか?

きっと答えは人それぞれ。
でも、テクノロジーが心をつなぐために使えるなら、
私はそれを「やさしい未来」だと感じたいのです。


未来の供養は、きっと“ともに生きること”

“話せる位牌”なんて、ちょっと不思議な響きかもしれません。
けれどそれは、「亡くなった人ともう一度つながる」ということではなく、
その人の記憶と、これからも一緒に生きていくということなのかもしれません。

あなたなら、どんな風にこの未来を迎えますか?

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